IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud の手動インストール

手動インストールは、専門家であり、特異な構成の問題がある場合にのみ使用してください。IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud の自動インストール・プロセスは、時間を節約でき、問題が発生する可能性を減らすことができるため、ソフトウェアのインストールで推奨される方法です。

始める前に

ネットワークの考慮事項に記載されているネットワーク構成情報を確認してください。

このタスクについて

手動による方法を使用する場合は、IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud ソフトウェアを各ノード (各ベアメタル・サーバー) に個別にインストールする必要があります。

通常、手動インストール手順を使用する場合は、使用したい既存の IP アドレスがあります。IP アドレスが必要な場合は、IBM Cloud ポータルから注文できます。

注: 以下の手順では、IBM Cloud のユーザー・インターフェースについて説明していますが、このインターフェースは変更される可能性があります。これらのオプションについて詳しくは、IBM Cloud の資料を参照してください。

手順

  1. ベアメタル・サーバーにログインします。
    1. IBM Cloud ポータルを表示します。左側のナビゲーションで「デバイス・リスト (Device List)」をクリックして、リスト内のサーバーの名前をクリックします。「構成 (Configuration)」タブに表示される root パスワードとシリアル番号をコピーします。
    2. ssh を使用して、root としてベアメタル・サーバーにログインします。
      SSH セッションを確立する際、接続を維持するために -o TCPKeepAlive=yes を指定する必要があります。ベアメタル・サーバーには、一定のアイドル時間が経過した後に接続がドロップされるデフォルトのセッション限度が設定されています。手動インストール中、一部のプロセスを完了するのに長い時間がかかることがあり、このセッション値が設定されていないと、インストールが中断される可能性があります。
  2. 次のようにして、curl コマンドおよび nss コマンドを更新します。
    yum update curl
    yum update nss
  3. 次のコマンドを実行します。
    curl -fsSL https://sv-cloud.s3.eu-geo.objectstorage.service.networklayer.com/install | sh
    IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud ソフトウェアがインストールされます。
  4. root 権限を持つ ID を使用して次のコマンドを実行し、sv_cloud パスワードを変更します。
    root #passwd sv_cloud

    パスワードを変更した後、次のコマンドを発行して sv_cloud ユーザーに切り替えます。

    root #su - sv_cloud
  5. 次のコマンドを実行して、ベアメタル・サーバー上のソフトウェアを初期化します。
    sntask initnode -sip service_ip -gw gateway_ip -mask mask -f -r -serial serial_no
        -nodeip1 node_ip_1 -nodegw1 node_gateway_1 -nodemask1 node_mask_1 -nodeport1 node_ip_1_port_id
        -nodeip2 node_ip_2 -nodegw2 node_gateway_2 -nodemask2 node_mask_2 -nodeport2 node_ip_2_port_id
        
    以下のパラメーターに次のように値を入力します。
    -sip
    ノードのサービス IP アドレスを入力します。この値は必須です。
    -gw
    ノードのゲートウェイ IP アドレスを入力します。この値は必須です。
    -mask
    ノードのサブネット・マスクを入力します。この値は必須です。
    -f
    ホスト上のターゲット・ディスク (/dev/sdb) に古い区画テーブルがある場合でもプロセスを確実に完了させるには、強制パラメーターを使用する必要があります。 IBM Cloud の一部のサポート対象データ・センターでは、空の区画テンプレートを選択することはできず、デフォルトで区画が作成されます。区画により、ソフトウェアが保管される /dev/sdb ディレクトリーで初期化の際にスペースの制約が生じる可能性があります。ソフトウェアの自動インストールまたは手動インストールのいずれかを実行している場合、区画テンプレートが確実に空になるように、-f パラメーターを指定する必要があります。/dev/sdb にデータが格納されている場合は、データを別の場所にバックアップしてください。この値は必須です。
    -r
    ネットワーク・ハードウェアが再構成されている場合、サーバーを自動的に再始動するには、再始動パラメーターを使用する必要があります。
    -serial
    IBM Cloud「シリアル番号 (Serial #)」ラベルの後に示される数値および文字。
    ip_addresses
    サービス用の IP アドレス、システムのゲートウェイの IP アドレス、および各ノードについて示されている IP アドレスを指定します。
    mask
    システムおよび各ノードのサブネット・マスクを指定します。
    初期設定作業には数分かかります。SSH 接続の切断などの例外が発生する機会を減らすために、アクションが中断されないようにしてください。インストールが完了するとメッセージが表示されます。
  6. ノードをアクティブ化します。
    アクティブ化には、nonce (ワンタイム・コード) が必要です。
    1. ベアメタル・サーバー上で nonce を表示するには、sninfo lsnonce コマンドを使用します。
    2. 仮想サーバー上で nonce を表示するには、sainfo lsservicenodes コマンドを使用します。
      nonce は、error_data 列の行の末尾に表示されます。
    3. https://www.ibm.com/support/home/spectrum-virtualize を参照します。「ダウンロード」で、「ノード・アクティベーション・キーの入手」をクリックします。
    4. 「固有ノード ID (Unique Node ID)」に nonce を入力し、「送信」をクリックします。
    5. 「ダウンロード」をクリックして、Spectrum Virtualize Node Activation Key ファイル (「USVNID」とも呼ばれる) をダウンロードします。
    6. scp を使用して、ファイルをノードの /upgrade/ ディレクトリーにコピーします。宛先アドレスとしてサービス IP アドレスを使用します。

      Windows クライアントで PSCP または WinSCP を使用して、ファイルをコピーします。

    7. 次のコマンドを入力して、ノードをアクティブ化します。
      satask chvpd -idfile /upgrade/key_file_name
      ノードが再始動し、数分後に候補状態になります。
  7. ノードのシリアル番号が正しいことを確認します。
    各ベアメタル・サーバーのクラウドのシリアル番号は、「SL」で始まる 8 文字の固有のストリングです。ノードのシリアル番号は 7 文字で、「SL」ではなく「B」で始まります。その他の文字は同じです。例えば、クラウドのシリアル番号が「SL123A45」である場合、対応するノードのシリアル番号は「B123A45」です。
    1. sainfo lsservicestatus コマンドを使用して、ノードのシリアル番号を表示します。
    2. IBM Cloud のデバイス・ページでそのノードのシリアル番号を見つけます。
    3. シリアル番号が一致しない場合は、次のコマンドを使用して、ノードでシリアル番号を変更します。
      satask chvpd -serial serial_number
      クラウドのシリアル番号の「SL」を「B」に置き換えて指定します。
  8. 現行ノードをシステムの構成ノードとして使用するクラスター化システムを作成します。
    satask mkcluster -clusterip cluster_ip -mask mask -gw gateway_ip -name cluster_name
  9. 次のコマンドを実行して、システムに追加できる候補ノードをリストします。
    svcinfo lsnodecandidate
  10. 構成ノードで、クラスター化システムに追加する各ノードに対して次のコマンドを実行します。
    svctask addnode -iogrp io_group_name -panelname node_name
    io_group_name
    ノードを追加する先の入出力グループの名前。
    node_name
    追加するノードの名前。この名前は、lsnodecandidate を実行すると表示されます。

次のタスク

システムにログインして、管理 GUI からシステム・セットアップを実行します。詳しくは、IBM Cloud 環境でのシステム・セットアップの実行を参照してください。